『雲が描いた月明り』感想|ツンデレ王子と男装内官のラブコメ時代劇に胸キュン!

史劇(時代劇)
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『君を憶えてる』のパク・ポゴムさんと、『太陽を抱く月』のキム・ユジョンさん主演の『雲が描いた月明り』を完走しました~

気軽に見れる時代劇として最適!

一般的な韓国ドラマに比べるとほんのちょっと時間が長い全26話(約18時間)ながら、全50話を超える本格的な時代劇に比べると全然見やすいし展開も分かりやすい。

しかも、定番の「身分違いの恋」や「出生の秘密」を押さえたストーリーがすごく丁寧で、キャストも魅力的。

特に、主演の2人が超ハマり役!

本作が地上波ドラマ初主演&初時代劇のパク・ボゴムさんと、多くの作品で主人公の幼少時代を演じてきた名子役であるキム・ユジョンさん。演技力に定評のある2人の掛け合いで、第1話から世界観に引き込まれます。

2016年のKBS演技大賞では最多8冠を獲得し、「”クルミ(雲が)”シンドローム」を巻き起こした韓国でも人気の高い作品です。

今回は、『雲が描いた月明り』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!

(トップ画像は韓国公式HPより)

TSUNJI
TSUNJI

おすすめ韓国ドラマ度:
星4.0の一度は見ておきたいおすすめドラマです!

 

『雲が描いた月明り』の基本情報

予告編

6.2 DVDリリース 「雲が描いた月明り」予告編

あらすじ

出典:雲が描いた月明り

本人も知らないとある事情で、幼いころから男のフリをしてきたサンノムことホン・ラオン(キム・ユジョン)は、体調の悪い旅芸人の養父の薬代を稼ぐため、恋愛相談にのったり恋文の代筆をしたり、お金になることならなんでもやる雲従街の有名人。

ある日、ふくらんだ借金のカタに売り飛ばされたのは、なんと宮廷の「内官(ネグァン=去勢された男子の官僚)

しかも、以前トラブルになったことのあるイ・ヨン(パク・ボゴム=実は世子)とも再開してしまう。ラオンは内官の試験に失敗しようとするのだが、それを察知したヨンにことごとく邪魔され、偶然も重なり、なんと合格してしまう。

二人は最初、壮大な勘違いもあって喧嘩ばかりだったが、世子と知らないからこそ親しみをこめて接するラオンに、ヨンは次第に心を開いていく。

そんなある日、ヨンと対立する派閥トップの領議政キム・ホンの孫であるキム・ユンソン(ジニョン)に、ラオンが女性だということがバレてしまう

にも関わらず、なぜかユンソンはラオンのことをかばってくれて、ラオン・ヨン・ユンソンの不思議な三角関係がスタートするのだった。

 

『雲が描いた月明り』のキャスト

相関図

出典:http://kandera.jp/sp/kumo/

パク・ポゴム

イ・ヨン、孝明(ヒョミョン)世子役
王の嫡子。世間からの評判はあまり良くないが、実は過去に母親が謎の死を遂げてからその優秀さを隠しているだけで、内に熱い想いを秘めている。なぜかサンノム(=ラオン)が気になり、ついからかってしまう。

出典:雲が描いた月明り

▼パク・ポゴムさんの他出演作品:
『青春の記録/2020年』
ボーイフレンド/2018年』
『恋のスケッチ~応答せよ1988~/2015年』
『君を憶えてる/2015年』 など

キム・ユジョン

ホン・ラオン(ホン・サムノム)役
とある事情で幼いころから男装している。養父の薬代でふくらんだ借金のカタに売り飛ばされてしまい宮廷の内官へ。恋文の代筆でトラブルになったヨンが世子であると知らずに、友達になろうとする。

▼キム・ユジョンさんの他出演作品:
『コンビニのセッピョル/2020年』
『とにかくアツく掃除しろ!/2018年』
太陽を抱く月/2012年』
『トンイ/2010年』 など

ジニョン(B1A4)

キム・ユンソン役
王や世子の対立派閥のトップである領議政の孫。妓楼に通って絵を描くのが趣味で女性の扱いもうまい。ヨンとは幼馴染だが、現在は疎遠に。いち早くラオンが女性であることに気づく。

出典:雲が描いた月明り

▼ジニョンさんの他出演作品:
『幸せのレシピ~愛言葉はメンドロントット/2015年』
『七転び八起きク・ヘラ/2015年』
『優雅な女~スキャンダルな家族~/2013年』 など

チェ・スビン

チョ・ハヨン役
中立派の有力者である礼曹判書チョ・マニョンの娘。ヨンに一目惚れし、恋愛相談でお金を稼いでいたラオンに相談しようとする。

出典:雲が描いた月明り

▼チェ・スビンさんの他出演作品:
『輝く星のターミナル/2018年』
ロボットじゃない~君に夢中!~/2018年』
『最強配達人~夢みるカップル~/2018年』
逆賊~民の英雄 ホン・ギルドン~/2017年』 など

クァク・ドンヨン

キム・ビョンヨン役
ヨンの幼馴染で、ヨンを守る東宮殿の別監。ヨンが唯一信頼をよせる友人だが、ある秘密を抱えている。

出典:雲が描いた月明り

▼クァク・ドンヨンさんの他出演作品:
サイコだけど大丈夫/2020年』
私のIDはカンナム美人/2018年』
『モダン・ファーマー/2014年』 など

個人的に印象深かった助演キャスト

  • チョン・ヘソン(公主役)
    イ・ヨンの妹。
  • アン・セハ(チョン・ドッコ役)
    ラオンの代筆の依頼人。
  • カン・ギドゥン(タルボン役)
    チョン・ドッコの小間使い。
  • イ・ジュニョク(チャン内官役)
    イ・ヨン付の内官。
  • テ・ハンホ(ト・ギ役)
    ラオンの同僚の内官。
  • オ・ウィシク(パク・ソンヨル役)
    ラオンの同僚の内官。
  • アン・ネサン(茶山先生役)
    イ・ヨンの相談相手。

 

『雲が描いた月明り』の感想(多少のネタバレあり)

パク・ボゴムさんの魅力が盛りだくさん!

出典:雲が描いた月明り

本作の最大の魅力はなんと言ってもパク・ボゴムさん。

敵と戦うときの冷たい「冬のつらら」のような鋭い視線、日常パートのイタズラっ子のような笑顔、そして愛しいラオンを呼ぶ優しい声…。

「これでもか!」というくらいにいろんな表情を魅せてくれるパク・ボゴムさんを眺めるだけでも、本作を楽しめます

きっとお気に入りのシーンをリピートすること間違いなし!(ラオンと気持ちを確認しあい、ウキウキしている様子が可愛すぎてズルいと思います)

名子役から大人の美しい女性へ

出典:雲が描いた月明り

男装ヒロインという難しい役を見事に演じたキム・ユジョンさん。

最初、「どっかで見たことあるな~」と思って本編そっちのけで悩んでいましたが、「あ!『トンイ』の子ども時代!」と気づいた瞬間、「大きくなったなぁ~」とめちゃくちゃ嬉しくなりました。

あらためて調べてみたところ、『太陽を抱く月』『善徳女王』『宮(クン)』など、20本を超える作品で主要キャラの幼少時代を演じてこられており、時代劇が好きな私にとっては「そりゃあ、見たことあるわ」と(笑)

そのため、「子役時代のイメージ」に引っ張られるかと不安もありましたが、舞を踊るシーンのあまりの美しさに感動し、まったく気にならなくなりました。

一方通行の愛情でも尽くし続ける恋敵たち

出典:雲が描いた月明り

本作では、メインカップルである世子とラオンは一途にお互いを想い続けます

一方、男性側のライバルであるユンソンは、ラオンが女性であることにいち早く気づきつつも、常にラオンを気遣い、バレないようにサポートし続けます。

また、女性側のライバルであるハヨンにしても、世子の心が自分に向いていないことを知りつつも、世子のため自分にできることがないか探し続けます。

心変わりしない恋愛」という意味では安心して見れるのですが、恋敵たちの献身的な優しさが本当にせつなくて、終盤は特に泣きそうになるシーンが盛りだくさんです。

男たちの友情に胸が熱くなる

出典:雲が描いた月明り

「世子」「ユンソン」「ビョンヨン」の三人は幼馴染です。

ですが、ユンソンは対立派閥トップの孫であり、ビョンヨンは世子のことを大切に想っているものの、ある秘密をかかえています。

それぞれの立場や事情でぶつかりつつ、だんだんと「幼いころからの絆」を思い出していくストーリー展開に胸が熱くなります。

幼少期シーンで、先生に「『|(上下の関係)』と『-(対応な関係)』どちらを選ぶ?」と聞かれて「私は『十(両方)』を選びます」と答えるシーンが特に良かった!

 

『雲が描いた月明り』のおすすめ韓国ドラマ度は★4

ハッピーエンド4.5
ストーリー4.0
キャラクター4.0
総合4.0

メインカップルの甘酸っぱい恋模様や、「ラオンが女の子だとバレるんじゃないか?」というハラハラドキドキ、恋敵たちの優しさや、悪漢たちを叩きのめすアクションシーンなど、本当に見どころが盛りだくさんです

しかも、「世子VS領議政の政治闘争」や「ラオンの出生の秘密」といった大筋がしっかりしているので、「時代劇はあまり見たことがないんだけど…」とか「出てくる用語がよく分からなくて…」という時代劇初心者さんも安心して見ることができます

パク・ボゴムさんとキム・ユジョンさんの初々しいイチャイチャを、心ゆくまで楽しんじゃってくださいね!

 

【番組情報・制作スタッフ】

原題구르미 그린 달빛
話数全26話(約1,070分=約18時間
視聴率平均視聴率:18.3%
最高視聴率:23.3%(第17話)
※AGBニールセンメディアリサーチ
(出典:韓国版wikiより)
放送2016年
提供KBS2
演出▼ペク・サンフン
太陽の末裔 Love Under The Sun/2016年』
『恋するジェネレーション/2015年』
『秘密/2013年』 など
▼キム・ソンユン
梨泰院クラス/2020年』
『恋するジェネレーション/2015年』
『恋愛の発見/2014年』 など
脚本▼キム・ミンジョン
『恋するジェネレーション/2015年』
『そして星になった/2014年』 など
▼イム・イェジン
『ノクドゥ伝~花に降る月明り~/2019年』
『契約の男/2015年』 など

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