『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンさんと、『ミストレス~愛に惑う女たち~』のハン・ガインさん主演の『太陽を抱く月』を完走しました~
ストーリーがほんっとに丁寧!
朝鮮王朝を舞台にした架空の話なのですが、まるで全50話の長編史劇のように、過去~幼少期~成人期と語られるストーリー展開が丁寧で分かりやすく、最初の数話で一気に物語の世界に引き込まれました。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」の作家、チョン・ウングォルのベストセラー小説が原作で、韓国で最高視聴率46.1%を記録した大人気ドラマです。
今回は、『太陽を抱く月』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(トップ画像は公式HPより)
星4の一度は見ておきたいおすすめドラマです!
『太陽を抱く月』の基本情報
予告編
あらすじ
科挙(宮中の役人を選抜する試験)で首席となった兄に会うため王宮に出かけたホ・ヨヌ(キム・ユジョン)は、世子(王の息子)であるイ・フォン(ヨ・ジング)と偶然出会い恋に落ちる。
世子の政治的立場の安定を図って世子嬪(世子の妻)が選ばれることになり、政敵からの妨害をはねのけてその座を掴んだヨヌだったが、とある陰謀に巻き込まれて命を落としてしまう。
8年の月日が流れ若き王へと成長したフォン(キム・スヒョン)は、ヨヌを失った悲しみに心を痛めながら、政敵との孤独な戦いを続けていた。
ある日、山で道に迷ったフォンは、不思議な巫女と出会い、名を持っていなかった彼女に「ウォル(ハン・ガイン)」という名前を授けた。しかも二人は、不思議なめぐり合わせで宮中で再会することになる。
ウォルにヨヌの面影を感じて戸惑うフォン。一方ウォルは、自分に別人の想いを重ねるフォンに戸惑いながらも、その苦しみを和らげたいと願うようになる。
果たして二人の恋の行方は……?
『太陽を抱く月』のキャスト
相関図
キム・スヒョン
イ・フォン役(成人期)
初恋の人であるヨヌを失った悲しみに心を痛めながら、政敵との孤独な戦いを続ける王。ヨヌの面影を感じる巫女ウォルに戸惑いつつも惹かれていく。
▼キム・スヒョンさんの他出演作品:
『サイコだけど大丈夫/2020年』
『星から来たあなた/2013年』
『ドリームハイ/2011年』 など など
ヨ・ジング
イ・フォン役(幼少期)
世子(王の息子)。自分のことを泥棒と勘違いしたヨヌに最初は腹を立てたが、美しく聡明なヨヌに惹かれていく。
▼ヨ・ジングさんの他出演作品:
『王になった男/2019年』
『ひと夏の奇跡~waiting for you/2017年』
『オレンジ・マーマレード/2015年』 など
ハン・ガイン
ホ・ヨヌ/ウォル役(成人期)
記憶を失った巫女。自分に「ヨヌ」を重ねる王に戸惑いつつも、その苦しみを和らげたいと願い、次第に心惹かれていく。
▼ハン・ガインさんの他出演作品:
『ミストレス~愛に惑う女たち~/2018年』
『赤と黒/2011年』
『太陽の誘惑/2002年』 など
キム・ユジョン
ホ・ヨヌ役(幼少期)
弘文館(宮中の図書を管理する部門)の大堤学(正二品の官職)の娘。世子嬪(世子の妻)に決定するも、婚礼を前に命を落としてしまう。
▼キム・ユジョンさんの他出演作品:
『コンビニのセッピョル/2020年』
『とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~/2018年』
『雲が描いた月明り/2016年』
『トンイ/2010年』 など
チョン・イル
陽明(ヤンミョン)君役
イ・フォンの異母兄。親友の妹であるヨヌに心を寄せている。他のすべてを捨ててでもヨヌと一緒にいたいと願うほどその想いは深い。
▼チョン・イルさんの他出演作品:
『ヘチ~王座への道~/2019年』
『シンデレラと4人の騎士/2016年』
『ステキな片想い/2015年』
『夜警日誌/2014年』
『美賊イルジメ伝/2009年』
『お嬢さまをお願い!/2009年』 など
キム・ミンソ
ユン・ボギョン役
イ・フォンの政敵の娘。ヨヌが亡くなった後に世子嬪→王妃となる。
▼キム・ミンソさんの他出演作品:
『アイムソーリーカン・ナムグ~逆転人生~/2017年』
『グッド・ドクター/2013年』
『童顔美女/2011年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- ソン・ジェヒ(ホ・ヨム役)
ホ・ヨヌの兄、イ・フォンの学問の師。 - ナム・ボラ(ミナ王女役)
イ・フォンの妹。 - アン・ネサン(成祖役)
先代王、イ・フォンの父。 - チョン・ウンピョ(ヒョンソン役)
イ・フォン付きの内官、大殿尚膳内官。 - ソン・ジェリム(キム・ジュウン役)
イ・フォン付きの護衛官 - キム・ソヒョン
ボギョンの少女時代。 - チン・ジヒ
ミナ公主の少女時代。
『太陽を抱く月』の感想(多少のネタバレあり)
全20話とは思えないしっかりとしたストーリーにクギ付け
『太陽を抱く月』は全20話と、通常の連ドラに比べると少し話数の多い作品です。とはいえ、『チャングムの誓い』や『トンイ』など、有名な長編史劇が50話を超えることと比較すると、半分にも満たない長さしかありません。
にもかかわらず、その20話のなかで「過去編~幼少期編~成人期編」と移り変わる時間経過が丁寧に描かれていて、しかも話がものすごく分かりやすい。
特に、ストーリーが王を中心としたかなり狭い範囲で展開するため、史劇にありがちな「独特な役所の名称や役職によって異なる相手の呼び方」があまり出てこないので、これまで史劇を見てこなかったという人でも、気にせずに楽しむことができるでしょう。
ヨ・ジング × キム・ユジョンの初々しくも切ない「恋」
世子フォンを演じたヨ・ジングさんも、世子の初恋の女の子ヨヌを演じたキム・ユジョンさんも、現在では、多くのドラマで主演を務める実力派俳優さんです。
そんな二人が、初めての恋に戸惑いながらも少しずつ惹かれていく様子や、悪役の陰謀になんとか立ち向かおうとする様子が爽やかで初々しい。
さらに、命の危機にさらされたヨヌが世子を気遣う様子や、ヨヌと引き離されまいと泣き叫ぶ様子は、胸がキリキリ痛むほど切なくなりました……。
キム・スヒョン × ハン・ガインの真摯に相手を思う優しい「愛」
幼少期の二人が「甘酸っぱい初恋」を見事に演じた一方、キム・スヒョンさんとハン・ガインさんが演じるのは、まさに「大人の優しい愛情」です。
王となったフォンは、8年という月日が流れてもなお、初恋の人であるヨヌを想い続けています。ヨヌの面影を感じる巫女ウォルに、時につらく当たってしまうこともありますが、まさにヨヌを深く愛しているからこそです。
一方、巫女のウォルも、自分に他人を重ねる王に戸惑いながらも、その苦しみを少しでも和らげたいと心から願います。
まさに我が身を捧げるように献身的に相手を想う二人の様子に、めちゃくちゃ心が温かくなりました。
キム・スヒョンのあふれる涙にもらい泣き
『サイコだけど大丈夫』の感想でも触れさせていただきましたが、キム・スヒョンさんの「泣き顔」は心に刺さります。
ほとんど味方がいない状況にも関わらず、睡眠時間を削り努力して孤独な戦いを続ける王が、ヨヌのことを想うときだけは弱さを見せる。
特に第10話や第16話で、ヨヌへの想いが深すぎて、次から次へと溢れて止まらない「涙」には、思わずもらい泣きしてしまうでしょう。
『太陽を抱く月』のおすすめ韓国ドラマ度は★4
ハッピーエンド | |
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ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
ドラマではよく、運命的な出会いの1つとして「幼少期」を描くことがあります。でも『太陽を抱く月』は違います。
本作では、「過去編・幼少期編・成人期編」のそれぞれが、1本のドラマとして成立するぐらいに俳優陣も豪華で、丁寧にストーリーが描かれています。
全20話を通して語られる「恋」や「愛」に深く感情移入してしまい、視聴後には「あぁ、終わってしまった…」と残念に感じるくらい余韻を楽しむことができるでしょう。
そんな素晴らしい作品ですが、個人的にどうしても感情移入できなかったのが1点だけ。
(終盤の大きなネタバレがあるので注意)
王女(フォンの妹)を取り巻く環境というか、成人期における行動のすべてが「知らなかったから自分は悪くない」と言っているようで、どうしてもピンきませんでした。
幼少期においては「子どもの癇癪(かんしゃく)」と思えるかもしれませんが、大人になったなら、自分の行動に責任を持つべきだと感じるのは私だけでしょうか……(汗)
キム・スヒョンさんが好きな方はもちろん、「史劇を見てみたいけど全50話とか無理!」という方でも楽しめる作品だと思いますので、未視聴の方はぜひチャレンジしてみてくださいね♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 해를 품은 달 |
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話数 | 全20話(約1,284分=約21時間半) |
視聴率 | 平均視聴率:33.0% 最高視聴率:42.2%(第20話) ※AGBニールセンメディアリサーチ (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2012年 |
提供 | MBC |
演出 | ▼キム・ドフン 『メディカル・トップチーム/2013年』 『ロイヤルファミリー/2011年』 『スポットライト/2008年』 など ▼イ・ソンジュン 『幸せをくれる人/2016年』 『夜を歩く士/2015年』 『奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-/2013年』 など |
脚本 | ▼チン・スワン 『シカゴ・タイプライター/2017年』 『キルミー・ヒールミー/2015年』 『京城スキャンダル/2007年』 など |