『知ってるワイフ』のチソンさんと、『彼女はキレイだった』のファン・ジョンウムさんが共演する『キルミー・ヒールミー』
『秘密(2013年公開)』でもメインカップルとして共演経験のあるお二人は、本作により2015年のMBC演技大賞で、
- 視聴者が選ぶ今年のドラマ賞
- 演技大賞
- ミニシリーズ 最優秀演技賞(男性部門)
- ミニシリーズ 最優秀演技賞(女性部門)
- ネチズン人気賞
など、多くの賞を受賞されました。
(ちなみに、チソンさんとパク・ソジュンさんで、「ベストカップル賞」も受賞、笑)
今回は、『キルミー・ヒールミー』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(TOP画像は韓国公式HPより)
星3.5の一度は見ておきたいおすすめドラマです!
『キルミー・ヒールミー』の基本情報
予告編
あらすじ
スンジン財閥の後継者チャ・ドヒョン(チソン)は、幼いころの事件をきっかけに多重人格になってしまった。
アメリカに留学後も家族に知られる前に治療しようと奮闘するが、ある日、財閥の長である祖母から帰国命令が届く。なんとかアメリカに残ろうとするドヒョンだったが、別人格の1人であるシン・セギにより韓国へと連れ戻されてしまった。
そんなドヒョンが韓国に到着して早々に巻き込まれたのが、正体不明のベストセラー作家オメガとして活動するオ・リオン(パク・ソジュン)と、精神科のレジデント(研修医)として働くオ・リジン(ファン・ジョンウム)の兄妹喧嘩。
しかもリジンとは思わぬところで再開し、シン・セギにかわっているところを見られてしまう。
ただ、いつもは暴力的で人の言うことを聞かないはずのシン・セギが、リジンを「初恋の人」と呼び気遣う様子をみせたことを知ったドヒョンは、リジンに「自分の主治医になってほしい」と頼む。
一方リジンは、なぜか気になるドヒョンとシン・セギに戸惑い、最初は主治医の話を断ろうとするが、ドヒョンのほかの人格と出会うなかでこの話を受けることを決意する。
果たしてリジンはドヒョンの病を治すことができるのか。そして、シン・セギがリジンを「初恋の人」と呼ぶ理由とは…?
『キルミー・ヒールミー』の役柄とキャスト
相関図
チソン
チャ・ドヒョン役
スンジン財閥の御曹司。多重人格であることを家族に秘密にしている。
▼チソンさんの他出演作品:
『知ってるワイフ/2018年』
『タンタラ~キミを感じてる~/2016年』
『秘密/2013年』
『ボスを守れ/2011年』 など
ファン・ジョンウム
オ・リジン役
リオンの双子の妹。精神科のレジデント(研修医)。
▼ファン・ジョンウムさんの他出演作品:
『恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~/2018年』
『彼女はキレイだった/2015年』
『秘密/2011年』 など
パク・ソジュン
オ・リオン役
リジンの双子の兄。謎の大人気小説家“オメガ”。
▼パク・ソジュンさんの他出演作品:
『梨泰院クラス/2020年』
『キム秘書はいったい、なぜ?/2018年』
『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~/2017年』
『花郎<ファラン>/2017年』
『彼女はキレイだった/2015年』
『魔女の恋愛/2014年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- オ・ミンソク(チャ・ギジュン役)
ドヒョンの又従兄。IDエンターテインメント社長。 - キム・ユリ(ハン・チェヨン役)
ドヒョンの初恋の相手。IDエンターテインメントチーム長。 - コ・チャンソク(ソク・ホピル役)
ドヒョンの主治医。リジンの指導教授。 - チェ・ウォニョン(アン室長役)
ドヒョンの秘書
『キルミー・ヒールミー』の感想(多少のネタバレあり)
人格ごとにガラッと変わるチソンさんの演技は必見
『キルミー・ヒールミー』の最大の見どころは、やっぱりチソンさんの人格ごとにガラッと変わる演技ではないでしょうか?
真面目な好青年もやれば、暴力的で危険な男もやる。お酒好きのおっちゃんをやったかと思えば女子高生にも変わる。それぞれのキャラクターで声のトーンや語尾のイントネーションが変わるのは、さすがとしか言いようがありません。
『シークレット・ガーデン』のヒョンビンさんやハ・ジウォンさんなんかもそうですけど、「魂の性別が代わった演技」ができる俳優さんは本当に凄いと思います。
シリアスとコミカルの絶妙なバランス
「心の病」が根幹にあるストーリーなので、原因となる過去の事件や、それを暴こうとする周囲の人間の暗躍など、どうしてもハラハラするシリアスなシーンが多くなりがちです。
ただ、合間に挟まれるファン・ジョンウムさんの明るい雰囲気の演技についクスっと笑ってしまい、物語の世界にどんどん引き込まれていきます。
ファン・ジョンウムさんとパク・ソジュンさんの仲の良い兄弟関係や、チソンさんとパク・ソジュンさんカップルにも爆笑するでしょう。
第11話で唐突にロケット団が出てきたときはひっくり返りそうになりました(笑)
(最近のうちの子どもたちのマイブームがポケモンなもので…)
別人格を掘り下げる丁寧なストーリー
多少のネタバレになりますが、物語に出てくる別人格たちには、ちゃんと「生まれた理由」があります。
最初はそれが分からないので、「なんでこのキャラクターたちはドヒョンの迷惑になることばかりするんだろう…」みたいに思うのですが、物語が進むなかで丁寧にほりさげて語られるので、どんどん別人格のキャラクターたちを好きになります。
個人的には、おふざけキャラかと思っていたフェリー・パク(お酒好きのおっちゃん)が生まれた理由を知ったときめちゃくちゃ泣きそうになりました。
印象的なセリフ
「最高の選択とは自分の選択だ」
出典:キルミー・ヒールミー 第7話より
「あのときこうしていれば…」とか「別の選択をしていたらどうなっただろう」って思うことありませんか。ただ、一番後悔しない選択は「自分で考えて選ぶこと」なんですよね。だって自分の人生ですから…
『キルミー・ヒールミー』でも、ドヒョンやリジンはいろんな選択をします。ときにはお互いのことを想って、ちょっと間違った選択をすることもあります。
それでも、「自分で選んだこと」として前向きに歩く姿を見ていると、ものすごく勇気をもらえた気がしました。
『キルミー・ヒールミー』のおすすめ韓国ドラマ度は★3.5
ハッピーエンド | |
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ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
実は序盤、リジンがドヒョンやシン・セギに惹かれる理由が分からず、「やっぱイケメンだから!」とか思ってました。ただ、物語が進むにつれて少しずつ過去の事件が明らかになることで、「なるほどね、やられた~!」と、心地よい裏切られ方をしました(笑)
あと、パク・ソジュンさん演じるリオンが「男の初恋」について語るシーンは、男性ならきっと「分かるわ~」と切なくなるでしょうね。
最初と最後で各キャラクターへの想いがガラッと変わったと感じた不思議なドラマでした。
チソンさんやファン・ジョンウムさんがお好きな方はもちろん、「すこしずつ秘密が明らかになってハラハラするラブストーリーないかな~」という方にもおすすめの作品です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 킬미, 힐미 |
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話数 | 全20話(1,230分=約20時間半) |
視聴率 | 平均視聴率:10.0% 最高視聴率:12.1%(第17話) ※TNmS全国マルチメディア統合調査 (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2015年 |
提供 | MBC |
演出 | ▼キム・ジンマン 『逆賊~民の英雄 ホン・ギルドン~/2017年』 『スキャンダル-非常に衝撃的で不道徳な事件-/2013年』 『威風堂々な彼女/2003年』 など |
脚本 | ▼チン・スワン 『シカゴ・タイプライター/2017年』 『太陽を抱く月/2012年』 『京城スキャンダル/2007年』 など |