『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』完走しました!
成り上がりって良いよね!
私はドラマのキャラクターにものすごく感情移入してしまうので、見ていてホッコリするような、「明日も頑張ろう」と思えるような作品が好きです。
そんな私にとって、『梨泰院クラス』の第1話を見たときは「あ、これダメなやつかも…?」と不安になりました。
でも、見続けるうちに自分がニヤリと笑っていることに気づいたんです。主人公たちが逆境をはねのけながら成長していく様子を見ていると、「自分もやってやるぞ!」と熱い想いが生まれてきました。
ただ、後半についてはちょっと印象が異なります。ある意味、「The・韓国ドラマ」な感じではあるのですが、前半の勢いに比べると若干パワーダウンした印象が……。
今回は、『梨泰院クラス』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(トップ画像は公式HPより)
星4の一度は見ておきたいおすすめドラマです!
『梨泰院クラス』の基本情報
予告編
あらすじ
誰よりも正義感が強いパク・セロイが主人公。高校3年生のとき、大手飲食店・長家(チャンガ)グループの御曹司でいじめっ子のチャン・グンウォンを殴ったことをきっかけに、セロイの人生が大きく変わるさまを描く。その後、セロイは、成功を掴もうとソウルのなかでもひと際ホットな街・梨泰院(イテウォン)で小さな飲み屋を開店し、長家(チャンガ)グループ相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
出典:シネマトゥデイ
『梨泰院クラス』のキャスト
パク・ソジュン
パク・セロイ役
主人公。とある事情から、韓国最大手の外食チェーン「長家(チャンガ)」のチャン会長への復讐を誓い、小さな居酒屋から成り上がろうと努力する。
私がパク・ソジュンさんの作品を見たのは『花郎<ファラン>』が初めてでした。
感情を押し殺した演技と、爆発させたときの演技の差にすっかり魅了されましたが、他作を見る限りでは、「ラブストーリーに出てくる優しいお兄さん」という印象が強く、「もっと男臭い演技を見てみたいな~」と思っていました。
そんなときにセロイですよ。個人的には本当にどストライク。
正直、パク・ソジュンさんじゃなかったら、第1話の展開が悲しすぎて途中離脱してたかもしれない…。
▼パク・ソジュンさんの他出演作品:
『キム秘書はいったい、なぜ?/2018年』
『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~/2017年』
『花郎<ファラン>/2017年』
『彼女はキレイだった/2015年』
『キルミー・ヒールミー/2015年』
『魔女の恋愛/2014年』 など
キム・ダミ
チョ・イソ役
勉強・運動・芸術なんでもこなす天才でSNSで人気のインフルエンサー。ソシオパス(反社会的な行動や気質を特徴とする精神疾患)で、人生への意味を見いだせずに日々を過ごしていたが、セロイとの出会い、同じ目標を目指す仲間になる。
第1話の最初のシーンで「ん?なんだこのちょっとネジの外れた感じの娘は?」って思うんですけど、ストーリーが進むにつれてどんどん可愛く思えてくるから不思議(笑)
主演映画『The Witch/魔女』の演技が非常に高く評価されているのですが、たしかに場面ごとの表情の使い分けには、ハッと息をのむこともありました。
▼キム・ダミさんの他出演作品:
『その年、私たちは/2021年』
映画『The Witch/魔女/2018年』 など
クォン・ナラ
オ・スア役
セロイの幼なじみで初恋の相手。セロイとは友人関係だが、「長家」に就職。同じ梨泰院の長家の店舗の責任者に就任する。
この人、綺麗すぎん?
高校生からキャリアウーマンまでまったく違和感が無いうえに、凛とした佇まいがほんとに美しい。(役柄に対する感想は置いといて)
ぜひ、他出演作も見てみたいと思いました。
キム・ドンヒ
チャン・グンス役
イソの同級生でイソのことが好き。「長家」の次男でもある。
最初は頼りない男の子だったのが、後半にかけて「一人前の男になろうともがく姿」はすごく良かった。
どうせなら、もっとタンバムで成長する姿を見てみたかったな~
▼キム・ドンヒさんの他出演作品:
『A-TEEN2/2019年』
『A-TEEN/2018年』など
ユ・ジェミョン
チャン・デヒ役
韓国最大手の外食チェーン「長家」の会長。信じるものの違いからセロイと対立する。
パク・ソジュンさん主演の『花郎<ファラン>』では、主人公たちに振り回されるかわいそううなおじさん役だったんですが、ここまで敵役がハマるとは…
人の良いお爺さんかと思いきや、狂ったように笑う様子や怒りを噛みしめるように諭す様子にゾクゾクしました(笑)
▼ユ・ジェミョンさんの他出演作品:
『ライフ/2018年』
『秘密の森/2017年』
『花郎<ファラン>/2017年』 など
アン・ボヒョン
チャン・グンウォン役
「長家」の長男。高校時代にいじめの現場をセロイに咎められてから、セロイのことを目の敵にする。スアのことが好き。
とりあえず、第1話から最終話まで、見事なまでにクソ憎たらしい。
卑屈な感じの笑い方とか、チャン会長(父親)に怯えつつ下の人間には威張り散らす様子とか、「こいつ悪いやつなんで嫌ってくださいね!」って展開が満載。
あと、髪の色が似合わなさすぎてウケる(笑)
▼アン・ボヒョンさんの他出演作品:
『彼女の私生活/2019年』
『水曜日 午後3時30分 ~輝く恋の時間~/2017年』
『太陽の末裔 Love Under The Sun/2016年』
『最高の恋人/2015年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- リュ・ギョンス(チェ・スングォン役)
セロイの店の店員、元ヤクザ。 - イ・ジュヨン(マ・ヒョニ役)
セロイの店の料理長、トランスジェンダー。 - クリス・ライアン(キム・トニー役)
セロイの店のバイト、ギニア出身 - キム・ヨジン
イソの母親
『梨泰院クラス』の感想(多少のネタバレあり)
セロイのまっすぐな生き方に感じる「強さ」
『梨泰院クラス』にハマるかどうかの最大の分岐点は、「セロイの生き方に共感できるか?」だと思います。
自分の信念を貫くために努力を重ね、目標に向かって1歩ずつ進んでいいく様子には、「男としてのかっこよさ」が詰まっています。
セロイは、信念を大切にしすぎるあまり、失敗してしまったり、周囲の人間をヤキモキさせたりします。
でも、いろんな支えに助けられて成り上がっていく様子をみると、思わず全力で応援したくなるんですよね。
イソのヒロインとしての「新しさ」
勝手なイメージで申し訳ないんですが、普通のドラマなら、イソじゃなくて幼なじみのスアがメインヒロインでも、まったく違和感が無いと思うんです。
対抗馬として財閥の令嬢とかが出てきて、「私を選んでくれたら、実家の強大な力で敵(長家)を倒す助けになりますよ」と提案されるけど、最終的には幼なじみとの初恋を貫く、みたいな。
でも『梨泰院クラス』は違います。イソがほんとに新しい。
「韓国No.1の外食企業になりたい」→「じゃあ“私が”それを叶えてあげる」
イソがこれを言うのはなんと学生のときです。なんの実績も無いなかで、大学に進学することなくセロイと同じ目標に向かって歩みだすんです。
「自分になら絶対にできる!」と信じる鋼のメンタルと、一途にセロイを思い続けてガンガンアピールするアグレッシブさはものすごく新鮮でした。
主人公たちが成り上がっていくストーリーの「熱さ」
『梨泰院クラス』では、主人公セロイの復讐や立身出世に加えて、仲間たちも様々な困難に立ち向かいます。
前科持ち、人種差別、トランスジェンダー……etc.
それぞれが自分の“弱さ”と真剣に向き合い、より強くなろうともがく姿に心打たれます。そして困難を乗り越えるたびに勇気をもらえるんです。
特に中盤の山場では、とあるキャラクターの鳥肌が立つぐらいにカッコいいシーンがあり、思わずガッツポーズしてしまいました(笑)
印象的なセリフ
「価値は自分で決める
俺の人生はここからだ
必ず成功してやる」出典:『梨泰院クラス』 第3話より
↑のセリフを聞いた瞬間、「あぁ、ここからが本当のスタートなんだな」と実感しました。
カナダ出身の医師エリック・バーンの名言で「過去と他人は変えられない。しかし、自分と未来は変える事ができる。」というものがあります。
『梨泰院クラス』の主人公セロイは、バカなんじゃないかと思うくらい愚直に、目標に向かって突き進みます。
自分が一番自分のことを信じようとするからこそ、自信に満ちあふれていて、強く成功を願っているからこそ、地道に努力を続けることができるんです。
そんな強い心の持ち主だからこそ、「セロイが成功していくのを見届けたい」と応援したくなるんじゃないですかね。
私は石ころ
炎で焼いてみよ
私は びくともしない石ころだ
強く たたくがいい
私は 頑強な石ころだ
暗闇に閉じ込めてみよ
私は1人輝く石ころだ
砕けて灰になり腐りゆく自然の摂理すらはね返してやる
生き残った私
私はダイヤだ出典:『梨泰院クラス』 第12話より
イソからイ・ジュヨンさん演じるヒョニに贈られる詩。詳しくは書きませんが、私個人にとっては、『梨泰院クラス』で一番の名言だと思います。
かっこよすぎて全身トリハダでした(今、読むだけでもゾクゾクします、笑)
『梨泰院クラス』のおすすめ韓国ドラマ度は★4
ハッピーエンド | |
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ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
『梨泰院クラス』には、男が憧れる様々な要素が盛り込まれています。
- 目標に向かって全力で突き進むカッコいい主人公
- 可愛い幼なじみ
- 可愛いうえに自分への好意を猛アピールしてくれるハイスペックな後輩
- 気の置けない仲間たち
- ベンチャー企業の社長から大企業へと成功していく様子 …等など
なので、普段は韓国ドラマを見ない男性であっても、ガッツリハマる人が多く、これほどまでに大ヒットしているんだと思います。
特に前半は、どん底から這い上がるセロイや、仲間たちが困難に打ち勝つ様子が本当に共感できるし、疾走感のある展開に気持ちが熱くなります。
一方、後半についてはこの勢いが若干停滞したように感じました。
※当ブログでは、基本的にネタバレ控えめで感想を書くようにしているのですが、今回はすこし後半の展開についても触れておきます。
特に13話以降、セロイとチャン会長の最終決戦については、急にありきたりな展開というか、「結局、脅迫するんかい…」といった残念な気持ちになりました。
せっかくなら「4年後…」とか時系列を飛ばさずに、セロイたちが中国で成功していく様子や、長家とビジネス・料理で対決する様子をもっと見たかった。
とはいえ、無理やりな展開かと言われればそうではなく、これでもかというくらいけちょんけちょんに敵役をやっつけるエンディングなので、満足感のあるストーリーだったと思います。
「ドロドロしすぎない復讐劇、カッコいい成り上がりが見たい!」という方は、ぜひ一度、『梨泰院クラス』を視聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 이태원 클라쓰 |
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話数 | 全16話(1,030分=約17時間) |
視聴率 | 平均視聴率:11.8% 最高視聴率:16.5%(第16話) ※AGBニールセンメディアリサーチ (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2020年 |
提供 | 韓国:jtbc/世界:NETFLIX |
演出 | ▼キム・ソンユン 『雲が描いた月明り/2016年』 『恋するジェネレーション/2015年』 『恋の発見/2014年』 など |
脚本 | ▼チョ・ガンジン(クァン・ジン) ※ウェブコミックの原作者 |