『君たちは包囲された』のAraさんと、『最高です!スンシンちゃん』のチョンウさん主演の『応答せよ1994』を完走しました~
思わせぶりな演出で最終話まで分からない「ヒロインのダンナ様探し」
イ・ウジョン作家とシン・ウォンホ監督がタッグを組む『応答せよシリーズ』全3作の第2作目。(それぞれ独立した作品なので続きものではありません)
第1作の『応答せよ1997』が、放送当時のケーブルテレビとしては異例の最高視聴率7.5%を記録したなかでの第2作ということで、多くの期待を集めて最高視聴率11.9%(瞬間最高視聴率14.3%)を記録。
ヒントに見せかけた思わせぶりな演出のせいで、終盤までヒロインのダンナ様が分からず、視聴者はもちろん各種メディアなど韓国中が夢中になった話題作です。
今回は、『応答せよ1994』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(トップ画像は公式HPより)
星4.0の一度は見ておきたいおすすめドラマです!
『応答せよ1994』の基本情報
予告編
あらすじ

1994年、延世大学に通うソン・ナジョン(Ara)は、バスケ部のスター選手の追っかけに夢中の女の子。
そんな彼女の実家は、学生向けの下宿屋「新村下宿」を営んでいた。兄妹のように育った幼馴染のスレギ(チョンウ)や、同じ大学に通うヘテ、サムチョンポ、ピングレ、ユンジンが暮らし、ピングレのいとこで、大学野球のスター投手であるチルボンも頻繁に顔を出す等、にぎやかな毎日を送っていた。
そんなある日、ナジョンは兄と思っていたスレギへの思いの変化に気づく。そして「新村下宿」に集う仲間たちの関係も次第に変わり始めるのだった。
そして2013年、引っ越しを終えたナジョンの新居には、当時の仲間たちが集まっている。ダンナ様を含む彼らは、当時の思い出話に花を咲かせるが、はたしてナジョンのハートを射止めたのは……!?
『応答せよ1994』のキャスト
相関図

Ara
ソン・ナジョン役
延世大学工学部コンピューター工学科。
バスケ部のスター選手イ・サンミンの熱狂的ファン。ある日、兄のように育った幼馴染のスレギへの思いの変化に気づき……。

▼Araさんの他出演作品:
『ヘチ 王座への道/2019年』
『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~/2018年』
『ブラック~恋する死神~/2018年』
『花郎<ファラン>/2017年』
『No Limit~地面にヘディング~/2009年』 など
チョンウ
スレギ役
延世大学医学部本科。
ズボラな性格のせいでスレギ(=ゴミ)という愛称だが、成績トップの天才医学生。
意外とモテるが長続きしない。

▼チョンウさんの他出演作品:
『このエリアのクレイジーX/2021年』
『最高です!スンシンちゃん/2013年』
『素直に恋して/2010年』 など
ユ・ヨンソク
チルボン役
延世大学の野球部エース投手。ピングレのいとこ。
愛称は高校時代の7試合連続完封(7封=チルボン)記録から。

▼ユ・ヨンソクさんの他出演作品:
『賢い医師生活 シーズン2/2021年』
『賢い医師生活 シーズン1/2020年』
『浪漫ドクター キム・サブ/2016年』
『幸せのレシピ~愛言葉はメンドロントット/2015年』
『ビューティー・インサイド/2015年』
『九家の書 ~千年に一度の恋~/2013年』 など
キム・ソンギュン
サムチョンポ役
延世大学工学部コンピューター工学科。
年齢よりかなり上に見られる老け顔。愛称は出身地の三千浦(=サムチョンポ)市から。

▼キム・ソンギュンさんの他出演作品:
『熱血司祭/2019年』
『君を愛するその日まで~アンタッチャブル~/2017年』
『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~/2016年』 など
ソン・ホジュン
ヘテ役
延世大学工学部コンピューター工学科。
愛称は、好きなプロ野球チームのヘテ・タイガースから。お調子者で女性に人気があるが、初恋の傷のせいで長続きしない。

チャ・ソヌ(元B1A4)
ピングレ役
延世大学医学部予科。チルボンのいとこ。
愛称のピングレは“にっこり”の意味。父親の命令で医学部に入るも、将来に悩んでいる。

▼チャ・ソヌさんの他出演作品:
『恋のレベルアップ/2019年』
『悪い刑事/2018年』
『マンホール ~不思議な国のピル~/2017年』 など
ミン・ドヒ
チョ・ユンジン役
延世大学工学部コンピューター工学科。
歌手ソ・テジの熱狂的なファン。人見知りが激しく、最初は下宿人たちと距離をとっていたが、次第に心をひらいていく。

▼ミン・ドヒさんの他出演作品:
『克服の社交ダンス~小さい僕と大きな私~/2019年』
『とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~/2018年』
『私のIDはカンナム美人/2018年』
『キミに猛ダッシュ~恋のゆくえは?~/2017年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- ソン・ドンイル(ソン・ドンイル役)
ナジョンの父、プロ野球コーチ。 - イ・イルファ(イ・イルファ役)
ナジョンの母、新村下宿の主人。 - ユク・ソンジェ(スクスク役)
ナジョンの弟。
『応答せよ1994』の感想(多少のネタバレあり)
メインカップルの三角関係にハラハラ
あえてネタバレしますが、かなり序盤でナジョンはスレギへの恋心を自覚します。

しかしスレギは、そんなナジョンの思いに気づかず妹としてしか接してくれません。
なかなか伝わらない思いにヤキモキしていたことろ、ハイスペック男子であるチルボンがナジョンへ好意を寄せるようになり、ハラハラドキドキの三角関係がスタートするんです。

「スレギはナジョンの思いに気づくの!?」「ナジョンはチルボンになびいてしまうの!?」
そんな「どーなるのー!?」がずっっっと続きます。具体的にいうと最終話まで(笑)
“愛称”が主軸で進むストーリーのため、途中に出てくる名前や装飾品、細々としたエピソードがヒントに見えてヒントじゃ無い思わせぶりな演出になっているので、本当に最後までハラハラしました。
きっとリアルタイムで見ていたら、気になりすぎて見るの止めてたかも?(汗)
サブカップルそれぞれの恋模様にほっこり
三角関係を繰り広げるメインカップル以外の「新村下宿」のメンバーも、それぞれに恋を実らせていきます。
趣味や嗜好、過去の失恋や将来への不安など、いろいろなものに悩みながら恋愛と向き合う姿はリアリティたっぷりで、本当に心が温かくなりました。

個人的には、お調子者のヘテのエピソードが大好きです。一言でまとめると「男ってそんなもんだよねぇ……」って感じですかね(笑)

過去シリーズとつながる小ネタにクスり(笑)
1990年代に関連したエピソードが多く盛り込まれていることで、当時の時代背景をいろいろと感じられるのもちろん、前作である『応答せよ1997』と関連した小ネタが散りばめられているのも楽しめるポイントです。
『応答せよ1997』のキャラクターが“若かりし頃”として出演していたり、

「あ、あのセリフってそういう意味だったの!?」という発見があったり、

前作を視聴済みだからこそ分かるワンシーンを見つけるたびに楽しくなりました。
もちろん、「前作を見ていないとストーリーが分からない」ということは全く無く、あくまでも“おまけ要素”として楽しめる、というレベルなのでご安心ください。
『応答せよ1994』のおすすめ韓国ドラマ度は★4
ハッピーエンド | |
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ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
前作の『応答せよ1997』が、初恋に戸惑ったり、アイドルを追っかけ過ぎて親と大ゲンカしたりと、かなりドタバタと笑える展開が多かったのに比べると、本作はかなり恋愛要素が強い作品に感じました。

なかなか結論の出ない三角関係に最後までハラハラしっぱなしでしたが、あえて懸念点を挙げるとしたら、「チョンウさん演じるスレギにハマれるかどうか」かもしれません。
役柄としてはぜんぜん悪くないんですよ?男気もユーモアも優しさもあって、めちゃくちゃいい兄貴分って感じなんですが、なにせ“髪型”が……。なんでそんなに短い前髪?(笑)
ラブストーリーのメインキャストにもかかわらず、どうにもお笑い要素としてチラついて、時々、現実に引き戻されてしまいました(汗)
めちゃくちゃ細かいことかもしれませんが、「美男美女のラブストーリーが見たい!」という方は少しだけご注意を!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 응답하라 1994 |
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話数 | 全21話(約1,588分=約26時間半) |
視聴率 | 平均視聴率:7.4% 最高視聴率:11.9%(第21話) ※AGBニールセンメディアリサーチ (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2013年 |
提供 | tvN |
演出 | ▼シン・ウォンホ 『賢い医師生活 シーズン2/2021年』 『賢い医師生活 シーズン1/2020年』 『刑務所のルールブック/2017年』 『恋のスケッチ~応答せよ1988~/2015年』 『応答せよ1997/2012年』 など |
脚本 | ▼イ・ウジョン 『賢い医師生活 シーズン2/2021年』 『賢い医師生活 シーズン1/2020年』 『恋のスケッチ~応答せよ1988~/2015年』 『応答せよ1997/2012年』 など |