『ヒーラー~最高の恋人~』のチ・チャンウクさん主演の『ペク・ドンス』を完走しました!
題材となっているペク・ドンスは、「朝鮮王朝後期の英祖~正祖の時代に実在したとされる伝説の武人」とのこと。
今のシーンどうやったの!?
ってくらいにスピード感のある殺陣シーンが、見応えのあるアクション史劇でした。
ちなみに、全29話という話数が珍しかったので調べてみると、全24話の予定だったところ、同時間帯の視聴率トップで、反響も大きかったため全29話に延長されたそうです。
脇をかためるキャストも魅力的で、特に、『仮面の王イ・ソン』のユ・スンホさんが演じた、主人公のライバルであるヨ・ウンには、
あれ?主人公どっちだっけ?
と思ってしまうほど(笑)
今回は、『ペク・ドンス』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(トップ画像は公式HPより)
星3の好みが分かれるけどおすすめのドラマです
『ペク・ドンス』の基本情報
予告編
あらすじ
朝鮮王朝第21代王「英祖」の治世。英祖の息子・思悼世子の側近ペク・サグェンは、世子の身代わりとなり謀反の罪で処刑される。
朝鮮一の武術の達人キム・グァンテクは、親友であるサグェンの妻子を助けようと奔走するも、妻は逃亡中に息子ドンス(チ・チャンウク)を産んで死亡。生まれたばかりのドンスも囚われてしまう。
ドンスを助けたかったグァンテクは、自分の左腕を差し出すことでなんとか助命に成功するが、刺客に命を狙われるうちに、ドンスと離ればなれになる。
一方、人を殺める不吉な星(殺星)のもとに生まれたヨ・ウン(ユ・スンホ)は、自分を冷遇し母親を殺してしまった父親との生活に耐えきれず出奔。清の暗殺者集団「黒沙燈籠(フクサチョロン)」の頭目である天に拾われ、刺客となる。
ドンスの養父とウンの父親が義兄弟だったため巡り合った二人は、王の護衛官を育成する壮勇衛(チャンヨンウィ)に入り、かけがえのない親友として日々を過ごすようになる。
そんな中、強い朝鮮を目指して清国征伐のための兵法書「北伐之計」を探す思悼世子と、清国とのつながりを持つ政敵との間に不穏な空気が流れはじめ……
『ペク・ドンス』のキャスト
相関図
チ・チャンウク
ペク・ドンス役
ペク・サグェンの息子。生まれつき手と足に障害を持つが、グァンテクの弟子となり当代最高の剣士へと成長していく。
朝鮮王朝第22代王「正祖(イ・サン)」の護衛武官。
▼チ・チャンウクさんの他出演作品:
『コンビニのセッピョル/2020年』
『僕を溶かしてくれ/2019年』
『怪しいパートナー/2017年』
『THE K2~キミだけを守りたい~/2016年』
『ヒーラー~最高の恋人~/2014年』
『奇皇后/2013年』 など
ユ・スンホ
ヨ・ウン役
人を殺める不吉な星(殺星)のもとに生まれたことで父親から冷遇され、家を捨てて天のもとで刺客となる。幼少期に出会ったドンスとはかけがえのない親友となるが…
▼ユ・スンホさんの他出演作品:
『ボクスが帰ってきた/2018年』
『ロボットじゃない~君に夢中!~/2018年』
『仮面の王イ・ソン/2017年』
『リメンバー~記憶の彼方へ~/2015年』 など
ユン・ソイ
ファン・ジンジュ役
ドンスの幼馴染。懸賞金1万両の大義賊ファン・ジンギの娘。ドンスに想いを寄せている。
(実はジンギは養父であり、出生の秘密を抱えていることを本人は知らない)
▼ユン・ソイさんの他出演作品:
『太陽の帝国~復讐のカルマ~/2019年』
『身分を隠せ/2015年』
『カラー・オブ・ウーマン/2011年』 など
シン・ヒョビン
ユ・ジソン役
清国征伐のための兵法書「北伐之計」の秘密を、100年にわたって守り続ける一族の生き残り。ドンスとヨ・ウンの二人から想いを寄せられる。
▼シン・ヒョビンさんの他出演作品:
『自白/2019年』
『ミストレス~愛に惑う女たち~/2018年』
『推理の女王/2017年』 など
チョン・グァンリョル
キム・グァンテク役
「剣仙」と称される朝鮮一の武術の達人。親友の息子であるドンスを救うため、自分の左手を差し出す。のちにドンスの師匠となる。
▼チョン・グァンリョルさんの他出演作品:
『魔女の法廷/2017年』
『テバク~運命の瞬間~/2016年』
『火の女神 ジョンイ/2013年』
『製パン王 キム・タック/2010年』
『朱蒙/2006年』 など
チェ・ミンス
天(チョン)/ワン・ヨン役
清の暗殺者集団「黒沙燈籠(フクサチョロン)」の頭目。グァンテクとは友であり宿敵。ヨ・ウンを刺客に育てる。
▼チェ・ミンスさんの他出演作品:
『無法弁護士~最高のパートナー~/2018年』
『オー・マイ・ゴッド~私が突然ご令嬢!?~/2017年』
『傲慢と偏見/2014年』
『太王四神記/2007年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- ユン・ジミン(カオク役)
地(チ)、黒紗燭籠の先代頭目の娘。 - パク・チョルミン(テウン役)
人(イン)、黒紗燭籠の行動隊長。 - チェ・ジェファン(ヤン・チョリプ役)
ペク・ドンスの幼なじみ。 - パク・チュンギュ(フクサモ役)
キム・グァンテクの同志、ペク・ドンスの養父。 - パク・ウォンサン(チャン・テポ役)
キム・グァンテクの同志。 - チョン・グクファン(英祖役)
朝鮮第21代王、思悼世子の父。 - オ・マンソク(思悼世子役)
英祖の子、正祖の父。 - ホン・ジョンヒョン(イ・サン・正祖役)
世孫→朝鮮第22代王。
『ペク・ドンス』の感想(多少のネタバレあり)
攻防がまたたく間に入れ替わるアクションが速すぎる
本作の一番の魅力はやっぱりアクションシーン。
素手、刀剣、棍など多様な武器が入り乱れ、人数も「1対1」や「1対多数」など、シーンごとに見どころが盛りだくさん。
しかもそれぞれの戦いが「とにかく速い!」。一瞬のうちに攻防が入れかわるので、食い入るに魅入ってしまいます。
さらにチ・チャンウクさんは、バク転しているシーンや、腰の入ったローキックなど、ご本人のガッツリアクションを楽しむことができます。
若人を導く師匠たちの“生き様”が熱すぎる
ドンスの師匠であるグァンテクと、ヨ・ウンを刺客として育てた天(チョン)は、友人であり、同じ女性を愛したライバルであり、倒すべき宿敵でもあります。
「武の頂点」を目指して己を磨き、相手を心から尊敬し、ぶつかり合うときには全力を振り絞る姿は、まさに「背中で語る漢たち」。
さらに、弟子に語りかける内容が深い。終盤の天とヨ・ウンのやり取りには思わず涙してしまいました。
運命に翻弄されるストーリーがせつなすぎる
本作では、「ドンス、ヨ・ウン、ユ・ジソン」と「グァンテク、天、地」の2つの三角関係が描かれます。
それぞれが、自分の持っている運命に翻弄され、悩みながらも自分なりの答えを導き出そうともがく様子は見ていて苦しくなるほどでした。
特にヨ・ウンの、「ドンスとの友情」「ジソンへの愛情」「暗殺者としての生き方」に葛藤する姿は、その影のある演技も合わさって、本当にせつなくなりました。
『ペク・ドンス』のおすすめ韓国ドラマ度は★3
ハッピーエンド | |
---|---|
ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
アクション・キャスト・ストーリーと三拍子がそろっていて、本当に見応えがありました。
ただ、ストーリー的に「愛情」がテーマの1つではあるものの、恋愛に関する描写は控えめなので、ラブ要素を重視する人にはちょっと物足りないかも……(笑)
チ・チャンウクさんやユ・スンホさんが好きな方はもちろん、恋と友情の間で葛藤する三角関係、男臭いオジサマたちの生き様など、男女とも楽しめる作品だと思います。
(個人的には、天の激しく燃える炎のような生き様にグッときました)
ぜひ視聴してみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※エンディングについて一言↓
(終盤の大きなネタバレがあるので注意)
見応えがある作品だったからこそ、個人的にすごく辛かったのがヨ・ウンについて。
ストーリー上、すべて丸く収まるはずがないと覚悟していましたし、「そうなるのは仕方がない」と納得できる結末ではあったのですが、どこかに救いが無いか何度もリピートしてしまいました。
2021年3月時点のAmazonプライムビデオでは、第8話が「このタイトルは現在ご利用いただけません」と、視聴することができませんでした。
もしプライムビデオでの視聴を検討される場合はご注意ください。
※私はKOCOWAという動画サービスが、有料サービスを3日間だけ試用できたので、その期間中に視聴しました。
※動画サービス「Kocowa」は2021年8月31日でサービス終了
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 무사 백동수 |
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話数 | 全29話(約1,907分=約31時間半) |
視聴率 | 平均視聴率:16.7% 最高視聴率:19.3%(第28話) ※TNmS全国マルチメディア統合調査 (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2011年 |
提供 | SBS |
演出 | ▼イ・ヒョンジク 『青の食堂~愛と輝きのレシピ~/2017年』 『愛の選択〜産婦人科の女医〜/2010年』 『パンチ-運命の恋-/2003年』 など ▼キム・ホンソン 『ボイス~112の奇跡~/2016年』 『シークレット・ルームII ~栄華館の艶女たち~/2007年』 『シークレット・ルーム I ~栄華館の艶女たち~/2007年』 など |
脚本 | ▼クォン・スンギュ 『テバク~運命の瞬間~/2016年』 『火の女神 ジョンイ/2013年』 など |