『私たち、家族です~My Unfamiliar Family~』のキム・ジソクさんと、『霊魂修繕工』のチョン・ソミンさん主演の『恋するイエカツ』を完走しました~
“家”に対して正反対の価値観を持つ男女が、互いへの理解を深めるうちに惹かれていく
「出会いは最悪!でもなぜか相手のことが気になりだして…」という、展開としては“超王道”!
ただ、演技力に定評のあるメインカップルがすごく良かった。特にキム・ジソクさんのツンデレ、というか“デレ”のリアルさがとにかく微笑ましい。
恋愛経験がなくて、初めて人を好きになり、不器用ながらも必至にヒロインのヨンウォンに尽くそうとする姿に、ついニヤニヤしてしまいました。
ちなみにお二人は、2013年放送のKBSドラマスペシャル『私に来て星になった(原題:나에게로 와서 별이 되었다)』でも恋人役での共演経験があり、制作発表当初から韓国で話題を集めました。
今回は、『恋するイエカツ』のキャストやあらすじ、個人的な感想に基づくおすすめポイントについて紹介させていただきます!
(トップ画像は公式HPより)
星3の好みが分かれるけどおすすめのドラマです
『恋するイエカツ』の基本情報
予告編
出典:YouTubeチャンネル「JTBC Drama」
あらすじ
ナ・ヨンウォン(チョン・ソミン)はキャリア10年の雑誌編集者。彼女にとって家は「自分らしくいられる空間」であり、帰るべき場所(Home)だと思っている。
しかし、海外出張中に担当雑誌が廃刊になり無職に。さらに、大家が家を競売にかけていたため、大切な家まで失いそうになる。
そんな窮地に現れたのが、超敏腕投資家のユ・ジャソン(キム・ジソク)。彼にとって家は「お金を稼ぐための商品」であり、単に寝る場所(house)だと思っている。
ヨンウォンは、彼が自分を助けてくれるのだと期待したが、実は家や土地を購入したのがジャクソンで、退去命令に従わないヨンウォンを追い出しに来ただけだった。
騙されたことに気がついたヨンウォンは大激怒、ジャクソンに掴みかかって大暴れしてしまう。
数カ月後、なかなか次の職が決まらないヨンウォンは、先輩のツテで住宅雑誌“月刊 家”の編集部に就職。
心機一転、頑張ろうとするが、なんとその出版社の代表はジャクソンで……。
『恋するイエカツ』のキャスト
相関図
キム・ジソク
ユ・ジャソン役
資産数百億円の超敏腕投資家で住宅雑誌“月刊 家”の出版社の代表。
「家=投資するもの」と考えていて、すべての価値判断は“カネになるかどうか”。
▼キム・ジソクさんの他出演作品:
『私たち、家族です~My Unfamiliar Family~/2020年』
『椿の花咲く頃/2019年』
『トップスター・ユベク~同居人はオレ様男子~/2018年』
『2度目のファースト♡ラブ/2017年』
『逆賊~民の英雄ホンギルドン~/2017年』
『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)~/2016年』
『エンジェルアイズ/2014年』
『個人の趣向/2010年』 など
チョン・ソミン(정소민)
ナ・ヨンウォン役
キャリア10年の雑誌編集者。
「家=自分らしくいられる空間」と思っており、マイホームを手に入れるのが夢。
▼チョン・ソミン(정소민)さんの他出演作品:
『霊魂修繕工/2020年』
『空から降る一億の星/2018年』
『この恋は初めてだから~Because This is My First Life~/2017年』
『適齢期惑々ロマンス/2017年』
『D-DAY/2015年』
『イタズラなKiss~Playful Kiss/2010年』
『赤と黒/2010年』 など
チョン・ゴンジュ
シン・ギョム役
写真家でキャンプマニア。
ジャソンは高校時代の家庭教師で、以来、実の兄弟のように接してきた仲。
▼チョン・ゴンジュさんの他出演作品:
『オー!マイベイビー/2020年』
『偶然見つけたハル/2019年』
『A-TEEN/2018年』 など
個人的に印象深かった助演キャスト
- キム・ウォネ(チェ・ゴ役)
“月刊 家”の編集長。家に帰りたくない宴会部長。 - アン・チャンファン(ナム・サンスン役)
“月刊 家”13年目の編集者。旅行記事担当。かわいい恋人命! - チェ・ジョンアン(ヨ・ウィジュ役)
“月刊 家”13年目の編集者。インテリア記事担当。今を楽しむ! - イ・ファギョム(ユク・ミラ役)
アシスタント。周りが引くほど情熱的! - アン・ヒョンホ(ケ・ジュヒ役)
アシスタント。マスク大好き。携帯命! - ユン・ジオン(チャン・チャン役)
カメラアシスタント。
『恋するイエカツ』の感想(多少のネタバレあり)
キム・ジソクさんの振り切ったツンデレが笑える
キム・ジソクさん演じるユ・ジャソンは、最初、血も涙もない冷血漢で、おカネだけが判断基準のイヤな男に見えるんですよ。
ただ、そこにはちゃんと理由がある。
そして、何故か気になるヨンウォンを見つめ続け、その温かい心にふれるうちに、だんだんと人間味を増していくのがめちゃくちゃ微笑ましい。
最終的に、デレだしてからはもう……(笑)
↑「イエス!」じゃなくて「イェ~~~ス!」とか言い出したときには、「さすがに浮かれ過ぎじゃない?」と爆笑せずにはいられませんでした。
困難に負けずに頑張るチョン・ソミンさんを応援したくなる
チョン・ソミンさん演じるナ・ヨンウォンは、かなり不憫なキャラクターです。
若い時から苦労を重ね、男で失敗し、仕事で海外出張していたはずなのに、気がついたら家も仕事も失って、まさにどん底。
にもかかわらず、なんとか立ち上がって、自分にできる最大限の努力をしようと頑張る姿はすごく応援したくなります。
そして、だんだんジャソンに惹かれていく様子がとにかく可愛い!
ちょっと天然で口を滑らせた後、「……?……ハッ!」ってする顔にほっこりしました。
個性的な仲間たちとそれぞれにとっての“家”
ジャソンが代表を勤め、ヨンウォンが働く住宅雑誌“月刊 家”の編集部は、個性豊かなメンバーが集まっています。
真面目に働く後輩たちの後ろで、定期的に踊りだす人(理由はあるけど)や、
常に抜き足差し足で歩く、哀愁ただよう人など……。
共通しているのは「家に対して何かしらの事情を抱えていること」
ある人にとっては「憩いの場」であっても、ある人にとっては「心休まらない場」だったり、欲しくて欲しくてたまらない人がいれば、絶対に賃貸で暮らすんだ!という人がいたり……。
それぞれのキャラクターにとっての“家への想い”に納得感があって、「自分にとっての家ってなんだろう」とつい考え込んでしまいました。
ただまぁ、当人にとっては“悲劇”でも、わたしたち視聴者からすると完全に“喜劇”で、「いや、これ絶対に笑わせにきてるよね!?」と思うシーンばかりでしたけどね(笑)
『恋するイエカツ』のおすすめ韓国ドラマ度は★3
ハッピーエンド | |
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ストーリー | |
キャラクター | |
総合 |
キム・ジソクさんは『逆賊~民の英雄ホンギルドン~』での、狂気をはらんだ悪役・燕山君(ヨンサングン)のイメージが強すぎて、「ラブコメなんて大丈夫かな~」と不安だったのですが、まったく問題なし!
不器用ながらも必至にヒロインのヨンウォンに尽くそうとする姿が、ただただコミカルで、本当に面白かった(笑)
一方、チョン・ソミンさんは、『この恋は初めてだから』に続いて出演作を視聴するのが2作目だったのですが、「あ、今回も家を失うのね……」と、あまりに不憫な境遇に一瞬で感情移入。
二人の「ふとしたときに相手を思い出してしまう空気感」がすごく自然で、サクッと視聴できました。
ストーリー展開も、ものすごい悪役や凶悪な事件が発生するわけではないので、軽い気持ちで楽しめるかと。
欲を言えば、後半の盛り上がり(特に恋愛面)がもう少し欲しかった!あまりの急展開に、「あれ?もう最終回?」と思ってしまうかもしれません(汗)
主演のお二人が好きな方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
P.S.ものすごい悪役は出て来ないけど…
出てくる小悪党たちが「ストーリーを進める役」すぎるのが気になるところ。
(ナウォンを襲撃した人とか、SNSに誹謗中傷を書き込んだ人とか、元カレとか…)
「あれ?あの人どうなったの?」と思うキャラクターがいっぱいで消化不良。
あと、基本的に私も「浮気する人が大嫌い」なので、その写真出てくる必要あった!?というシーンもあり、細かい演出では納得行かないところも……(汗)
【番組情報・制作スタッフ】
原題 | 월간 집 |
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話数 | 全16話(約1,010分=約17時間) |
視聴率 | 平均視聴率:2.34% 最高視聴率:3.17%(第1話) ※AGBニールセンメディアリサーチ (出典:韓国版wikiより) |
放送 | 2021年 |
提供 | jtbc |
演出 | ▼イ・チャンミン 『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~/2019年』 『ウラチャチャ My Love/2018年』 『マン・ツー・マン~君だけのボディーガード~/2017年』 『リメンバー~記憶の彼方へ~/2015年』 など |
脚本 | ▼ミョン・スヒョン 『ラブ・セラピー ~A POEM A DAY~/2018年』 『おひとりさま~一人酒男女~/2016年』 『生意気なヨンエさん シリーズ(※1)』 など ※1:複数の脚本家が共同執筆するドラマのため、参加していないシリーズ有り(参考:Kstyle記事) |