『花が咲けば、月を想い』のビョン・ウソクさんと、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のキム・ヘユンさん主演の『ソンジェ背負って走れ』。

推しの歌に救われたヒロインが、その推しを助けに過去の世界へ行く。この先、ソンジェがどうなるかを知っているのはソルひとりだけ。あらすじだけ聞くと、わりとシンプルな話ですよね。(韓ドラがそんなシンプルな話になるわけないんですが、笑)

二人の『縁』や巻きおこる様々な事件はもちろん、16話すっと飽きさせないストーリーはさすが大人気作!

この記事では、『ソンジェ背負って走れ』のあらすじ、相関図、キャスト、そして実際に観て心をつかまれた3つの魅力について紹介させていただきます!

(トップ画像は公式HPより)

TSUNJI
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おすすめ度:
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『ソンジェ背負って走れ』の基本情報

制作

原作は、キム・パンによるウェブ小説『내일의 으뜸(明日のナンバーワン)』。

邦題 ソンジェ背負って走れ
原題 선재 업고 튀어
英題 Lovely Runner
韓国放送 2024年4月8日~5月28日
話数 全16話
脚本 ユン・ジョンホ、キム・テヨプ
演出 イ・シウン
代表作:『トップスター・ユベク』『女神降臨』など

予告編

出典:YouTubeチャンネル「U-NEXT韓流・アジア公式」

あらすじ

선재 업고 튀어 @tvN

事故で人生の希望を失っていたイム・ソル。偶然ラジオで届いたバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェの言葉に救われ、彼の熱狂的なファンになる

ところが2022年最後の日、コンサートで輝いていたソンジェの突然の訃報が世間を騒がせる。悲しみに沈むソルは、ソンジェが昔使っていた腕時計に導かれるように15年前へタイムスリップ。目覚めるとそこは19歳の自分と、まだ水泳選手だった高校生のソンジェがいる過去だった。

学校の仲間、家族、そして当時のソル自身。過去で出会う何気ない時間が、未来を知るソルにとっては、以前とはまったく異なる意味を持っていた。

ソンジェを救おうと奮闘するソラだったが、周囲の人間から見れば、突然人が変わったように見えるわけで、なかなか思うようには進まない。ソルはソンジェを救うことができるのか…?

『ソンジェ背負って走れ』の相関図

선재 업고 튀어 @tvN

中心はソルとソンジェの二人。ただ、2008年パートは二人だけだと成立しません。

キム・テソンは学校で目立つタイプで、バンドではベース担当。ソルにとっては、「初の推し」だった人物です。

ペク・インヒョクは、ソンジェの親友で、のちにECLIPSEのリーダー兼ギタリストになります。つまりあのバンド、この高校の教室から始まってるんですよ。

ソル側には、親友のイ・ヒョンジュ、兄のイム・クム、母のパク・ボクスン。時間を越えるっていうファンタジー設定の話なのに、この家の食卓とヒョンジュとのくだらない会話が、「普通の女子高生のソラ」を際立たせます。

『ソンジェ背負って走れ』のキャスト

ビョン・ウソク(リュ・ソンジェ役)

선재 업고 튀어 @tvN

現在のソンジェはECLIPSEのボーカルで、俳優もやってるトップスター。2008年のソンジェは、水泳に打ち込む高校生。

同じ人物なのに、演じ分けがすごい。

ステージのソンジェは視線が遠い。17歳のソンジェは、相手をまっすぐ見る。比べてみると顔つきの差が歴然でびっくりします。

▼ビョン・ウソクさんの他出演作品:
より美しくガッツリのロマンスを見たいなら『21世紀の大君夫人』、逆に悪役のウソクも見てみたい!という方は『力の強い女 カン・ナムスン』もおすすめです。

キム・ヘユン(イム・ソル役)

선재 업고 튀어 @tvN

ソルは、ソンジェの音楽に支えられて生きてきた熱心なファン。未来を知る唯一の人間として過去に戻る。

未来から来たうるさいくらい明るいソルと、過去の何も知らないソル。

「ちょっとそんなに口が軽くて未来から来たことバレない?」って心配になるくらいおしゃべりですが、その天真爛漫さにたくさんのキャラクターが救われていきます。

▼キム・ヘユンさんの他出演作品:
天真爛漫なソルとのギャップを楽しみたい方は、野心家な優等生を演じた『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』、運命を変えようと奮闘する姿をもっと見たい方は『偶然見つけたハル』もおすすめです。

ソン・ゴニ(キム・テソン役)

선재 업고 튀어 @tvN

キム・テソンは学園で目立つ存在で、バンドではベース担当。何かに本気で夢中になったことが一度もない。

ちょっと悪ぶっていて本心を見せないキャラクターですが、ソルと出会ってからどんどん変わっていく様子は必見です。

▼ソン・ゴニさんの他出演作品:
キム・ヘユンさんとの共演をもっと見たい方は『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』、ちょっと薄幸だけど悪に立ち向かう若き王を演じた『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』もおすすめです。

個人的に印象深かった助演キャスト

イ・スンヒョプ(ペク・インヒョク役)

ECLIPSEのリーダー兼ギタリストで、ソンジェの高校時代からの親友。ソンジェがバンドを始めることになったきっかけを作った人物。

ソ・ヘウォン(イ・ヒョンジュ役)

ソルの長年の親友。

ソルが未来を知ってるせいで、なんでもない立ち話にも、ソル側だけ変な重さが乗っちゃう。この片側だけ重い会話、けっこう好きです。

『ソンジェ背負って走れ』の感想

「推しを助けに行く話」だと思って見始めたら、順番が逆だった

見る前は、ファンがスターを救いに行く、「ヒロインが頑張るストーリー」みたいなのを想像してたんですよ。実際に見たら、救われてるのはずっとソルの方でした。

선재 업고 튀어 @tvN

2008年のソンジェは、まだ何者でもありません。ソルが知ってる「みんなの推し」になる前の、水泳部の高校生。その彼が、理由もよく分からないままソルに親切にしてくる。

ソルはそれを、未来の記憶ごしに受け取っちゃうわけです。

推しに助けられた記憶を抱えたまま、その本人の隣に立つ。あの、居心地の悪さと嬉しさが同時に来る感じ。よくこんなに丁寧にやったなと思います。

ビョン・ウソクの「見ないようにしてる目」がずるい

ビョン・ウソクの芝居で一番好きなのは、笑顔じゃなくて、ソルを見ないようにしてる数秒です。

선재 업고 튀어 @tvN

2008年のソンジェって、ソルに対してずっと不思議そうにしてるんですよね。急に現れて、やたら自分に構ってくる同級生。困ってるのに、目だけは離せてない。この「困りながら見ちゃう」を、台詞なしでやってきます。

現在パートのステージ上の顔と並べると差がはっきりします。トップスターのソンジェ、客席の誰も見てないんですよ。焦点がどこにもない。あの目の作り分けに気づいてから見返すと、序盤のなんでもないシーンが全部つらくなります。

선재 업고 튀어 @tvN

あと、高校生のソンジェはめちゃくちゃお茶目(笑)

선재 업고 튀어 @tvN

すごく硬派な雰囲気を滲ませた次の瞬間に、全力で投げキッスをしたり、ソルとのお出かけにニヤニヤしそうになるのを必死に押さえてクールなフリをしたり。

カッコつけたい男子高校生っぽさがほんとうにチャーミングでした。

「夕立」が流れるたび、同じ曲なのに意味が変わる

音楽の使い方がほんとうにうまい。

OSTの「夕立」は序盤だとただの良い曲として流れます。でも話が進むにつれて、イントロが鳴っただけで身構えるようになる。曲は一度も変わってないのに、こっちが持ってる情報だけが増えていくからなんですよね。

あと、全力で笑えるところと、シリアスなシーンのバランスが絶妙

선재 업고 튀어 @tvN

緊迫したシーンに辛くなりすぎることなく、コメディ色が強すぎてダダ滑りするわけでもない。

선재 업고 튀어 @tvN

全16話が中だるみすることなく、夢中で視聴してしまいます。

印象的なセリフ

「だれにでもそんな瞬間が訪れる
世界に見放されたと思う瞬間が
でもこんな話を聞いたの
”いい天気だから今日を生きてほしい”
”雨の日は雨が止むのを待って生きてほしい”
そうすればいつか人生が楽しくなる日がくるかも」

出典:『ソンジェ背負って走れ』 第4話より

未来を知るソラが、ソンジェに向かっていうセリフ。どこか自分自身に言い聞かせるような語り方で、見ていて苦しくなるほどでした。

『ソンジェ背負って走れ』のまとめ|まだ誰の推しでもないソンジェを知る話

ハッピーエンド
ストーリー
キャラクター
総合

個人的なおすすめ度は★4.5

このドラマでいちばん残るのは、たぶん派手なタイムスリップの仕掛けじゃありません。2008年の廊下とか、プールサイドとか、帰り道のなんでもない時間の方です。

ソルはそこで、自分が知らなかったソンジェに何度も出会います。歌う前の彼、有名になる前の彼、まだ誰にも見つかってない彼。一緒に見てると、最初は「推しを助ける話」だったはずが、いつのまにか一人の人間を知っていく話に変わってるんですよね。

第1話を見終わったら、ソルがソンジェをどう呼んでたか覚えておいてください。その呼び方の意味、16話かけて変わります。

「夕立」のイントロがまた鳴る日を、たぶんまた待ってしまうと思います。

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